オープンソースソフトウェア(OSS)活用のためのIT基礎知識講座【LPI Linux Essentials 対応】
今どきのITシステムでは、ネットワークとオープンソースソフトウェア(OSS)の活用が欠かせません。コンピュータとネットワークの基礎知識を整理すると共に、OSSのエコシステムを学び、インターネット時代のシステムを理解しておきましょう。
What you will learn
コンピュータシステムの基礎知識を整理して、Linuxなどの近代的なOSの仕組みを理解します。
インターネットを支えるTCP/IPネットワークの基礎を理解して、基礎的なアプリケーション(メール・Web)の仕組みを理解します。
日常的に利用するサービスに対する、最も基本的なセキュリティ対策方法を学びます。
オープンソースソフトウェア(OSS)の概要と文化、ならびに利用ルール(ライセンス)について理解します。
代表的なLinuxディストリビューションとオープンソースのアプリケーションの種類と概要を理解します。
オープンソースソフトウェアをマネタイズしてビジネス化する代表的な方法といくつかの実例を学びます。
Why take this course?
このコースでは、これからITシステムやインターネットサービスの評価・企画・構築・運用などに関わる方々を対象として、次のような内容を体系立てて解説します。
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コンピューターシステムの基礎知識
ソフトウェア、オペレーティングシステム、ハードウェア、
ネットワーク、セキュリティ
オープンソースソフトウェアの文化
さまざまなOSSアプリケーション、Linuxディストリビューション
OSSライセンスとビジネス
著作権、ライセンス、ビジネスモデル
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3つのセクションからなるITの基礎知識では、コンピューターシステムならびにTCP/IPネットワークのそれぞれについて、誤解しやすい箇所・なんとなくの理解に留まりがちな箇所を中心に体系立てて解説します。また、一般ユーザーとして日常的に気をつけなければいけないセキュリティについても説明しています。ご自分の日常操作や知識を再確認して、システムを正しく比較・評価できるようになりましょう。正しい概念の理解は、チームでのコミュニケーションにも役立ちます。
オープンソースソフトウェア(OSS)とは、主にユーザーコミュニティによって開発され、誰もが無料で利用でき、自らの必要に応じて自由に改造することもできるプログラムを指します(詳しくはコース内で!)。こう書くと「無料」という点に目が行きがちで、実際に利用者視点からはそれが一番のメリットなのですが、本当に重要なのは自由に改造(再利用)できるという点です。世界中の人々がそれぞれのニーズに合わせて改造・改良を行うことで、OSSの機能と品質は素晴らしいスピードで向上します。また誰もが同じOSSを使う事で、活用のノウハウもどんどん溜まっていきます。その結果、OSSは事実上の標準(デファクトスタンダード)として、クラウドやAIなどの先端技術を支えるインフラとなっていくのです。
オープンソースソフトウェアの文化では、初学者がOSSの世界に興味を持って飛び込めるように、基礎的な概念の説明をを交えながら、たくさんのオープンソースソフトウェアを紹介します。オープンソースの利用場面を知って、その広がりと有用性を確認して下さい。
1. 日常的に使用するデスクトップアプリケーション
デスクトップ環境やLibreOfficeスイートなど
2. Linuxディストリビューションの概念と選択方法
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)とその仲間達、Debianとその仲間達
更新間隔とサポート期間など
3. Webアプリケーションの仕組みとコンポーネント
Webサーバー(Apache、NGINXほか)
データベース(MySQL、MariaDBほか)
プログラミング言語(PHP、Python、Perlほか)
また、OSSの広がりと人気は、ソフトウェアビジネスのあり方自体を大きく変えようとしています。OSSライセンスとビジネスでは、ビジネスでOSSを利用する場合に大変に重要な、著作権とライセンスの考え方を学び、そこから生まれてきたビジネスモデルや実例を俯瞰します。新しいビジネスがどのように生まれ、収益に繋がっているのかを見てみましょう。
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なお、本コースは、LPIが提供する「Linux Essentials」対策コースの一部(講義部分)であり、実習部分(後日提供)と組み合わせることで、合格に必要な知識のすべてを学習することができます。